公認会計士とは?公認会計士の仕事内容について、現役公認会計士が詳しく解説!

公認会計士

公認会計士という職業があることは知っているけど、何やっているのかよくわからない。 公認会計士とは具体的にどんな仕事をしているのだろうか?
などなど、公認会計士の仕事に疑問を持たれる方は多いと思います。

私は公認会計士としてBIG4と呼ばれる大手監査法人の1つで10年以上働いてきました。その後事業会社に転身し、経理部門で会計や税務業務に従事している現役の公認会計士です。

監査法人と事業会社の両方で働いた私のリアルな経験をもとに、公認会計士の仕事についてお伝えします。公認会計士に興味のある方には参考になる内容になっています。特にこれから公認会計士になろうと考えている方にとっては、具体的な仕事内容をイメージすることは有益なので、是非ご覧ください。

公認会計士の仕事内容

公認会計士の仕事は多岐にわたりますが、主に以下の3つです。

1.監査
2.コンサルティング
3.税務

それぞれ具体的に解説します。

監査

公認会計士の代表的な仕事は、独占業務の「監査」です。
監査という仕事はあまり聞きなれないと思いますが、具体的には、第三者の立場から、企業や法人などの決算書の信頼性を確認する業務です。

公認会計士試験に合格すると多くの方が監査法人に所属することとなりますが、監査法人ではまず「監査」業務に従事します。
監査法人とは公認会計士法にもとづき5人以上の公認会計士によって設立される法人で、規模の大きなBIG4と呼ばれる4大監査法人をはじめとして日本には多くの監査法人が存在し、多くの公認会計士が所属しています。

私は公認会計士試験に合格後、4大監査法人の一つに入り最初に経験した仕事が監査業務です。一部上場企業から小規模の非上場企業、外資系の日本法人、労働組合など、様々な企業や法人の監査業務に従事しました。
いずれも、会計基準に準拠して適正に財務諸表が作成されていることを確認するのですが、対象企業の内部統制がきちんと整備・運用されていることもチェックしながら、体系的に整理された監査手法にしたがい、公認会計士試験の勉強で培った会計や監査の知識をすぐに活かせる業務です。

中には大量の資料を突合してチェックするような一見地味な業務もありますが、公認会計士としての基礎的な実力をつけるためには必要であり、一人前のプロフェッショナルになるためには欠かせない仕事です。監査法人で働き続ける場合は当然ですが、他の組織で異なる業務に従事する場合にも役立つスキルが身につくため、とても意義のある仕事です。

コンサルティング

公認会計士の主要な業務として、コンサルティング業務があります。
アドバイザリー業務と表現されることもありますが、公認会計士としての専門的な知識や経験を生かして、企業等の事業活動における様々な領域の各種助言や指導を行う業務です。コンサルティング業務は監査と異なり独占業務ではありませんが、会計や税務の専門的な知識や経験がある公認会計士にとって、非常に需要が多い業務ととなっています。

コンサルティング業務といっても多種多様で、企業が困っていたり、改善したいと考えていたりするあらゆる課題を解決する業務です。例えば、財務デューデリジェンス、企業価値評価、株式公開準備、連結財務諸表の作成支援、IFRS財務諸表作成支援、経理業務の代行、経理業務の改善、不正調査などなど。

監査法人では主に監査業務を行うこととなりますが、監査と並行してコンサルティング業務も担当します。
私は監査法人で連結財務諸表の作成支援やIFRS導入支援等いろいろなコンサルティング業務を経験しました。監査業務よりも顧客に寄り添って課題を解決し、顧客からの感謝を実感できるため、非常にやりがいのある業務です

税務

公認会計士は登録すれば税理士になることができます。
この点は公認会計士という資格の価値が非常に高いと感じるところです。というのも、税理士試験に合格するまでには最短で2年、長いと10年近くかかる人もいると言われ、また、科目合格の免除のために大学院に通学する人もいて、非常に難関な資格となっています。その税理士に、公認会計士であれば登録するだけなれます。

業務の幅も非常に広がり、公認会計士として独立している人は税理士として登録し税務業務を行っている場合も多いです。

税務業務は、企業や法人の経理業務の代行、決算業務、法人税や所得税等各種税金の計算、申告など、毎期の税金の申告に向けた様々な業務があります。公認会計士としては、監査やコンサルティング業務で培った財務諸表の分析や企業経営の改善に関する知識や経験を生かして、顧客にとって有用なアドバイスを併せて提供することで付加価値を上乗せすることができます。

まとめ

公認会計士の仕事は多岐にわたっていて、企業や個人の事業活動において非常に重要な役割を果たしています。それだけやりがいもあり、対価としての報酬も相応のものとなります。

監査法人での経験、事業会社での経験を踏まえても、公認会計士はこの社会で生き抜いていく上では最強の資格だと感じています。

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